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「チャレンジド・ヨガ」~視覚障がい者のためのヨガクラス~2015.2.22開催(午後の部)

2015.02.22

2月22日、毎月恒例のチャレンジド・ヨガが開催されました。
午前中のiPad講座に引き続き、午後のヨガクラスの様子をレポートします。

今月のテーマは、
「見上げて、上を向いて、そしてHappy♪♪」

2013年10月にリリースされた後、トリビュートビデオの制作が一大ムーブメントとなって注目されたファレル・ウィリアムスの『Happy』

 

今回は、プロフォトグラファーの藤村のぞみさんが制作する、『Happy』Yoga編への参加のオファーを受けて、クラスの中でトリビュートビデオに使うカットの撮影を行います。

撮影するポーズは、先月も少し練習したペアヨガ(組みヨガ)と、全員で行うヨガ(輪ヨガ)です。
今回のクラスは、ポーズをマスターすることをひとまず忘れて、みんなでヨガを楽しんで「Happy♪」になってもらおう、という企画です。

♪ だって俺はハッピーだから。
一緒に手を叩こう。天井なんて無いような気がしてるんなら。
だって俺はハッピーだから。
一緒に手を叩こう。この幸せはホンモノだって感じてるんなら。
だって俺はハッピーだから。
一緒に手を叩こう。その幸せに気づいてるんなら。
だって俺はハッピーだから。
一緒に手を叩こう。それがしたかったって感じてるんなら。

これ以上ないくらい、ポジティブで高揚した気分を陽気に歌い上げるPharrell Williams。
細かいことは気にせず、今日は素直にヨガを楽しんでみましょう。

 

撮影用のポーズに入る前に、まずはごあいさつ
今回は先生を中心に二重の輪を作って座ります。

ここからポーズの説明です。
① 安楽座(いわゆる胡坐)の姿勢で座ります。
背筋を伸ばし、しっかりお尻を割って座るのがポイント。
胡坐の姿勢が苦しい場合は、座布団を使って座りやすいよう調整しましょう。

② 開いた両掌を上に向けて両ひざの上に置きます。

③ 親指と人差し指で輪を作ります
静かに鼻から呼吸を繰り返し、息を整え意識を中心に集めます。

④ 両隣の人と手をつなぎ、そのまま両手を差し上げます。
呼吸を止めないよう意識しましょう。

⑤ 静かに両手を降ろし、つないでいた手を放して合掌します。
ポーズの説明はここまでです。


ティンシャが鳴ったら先生に注目!

 

続いて、いよいよ撮影用のポーズの練習に入ります。
最初は「アンテナのポーズ+前屈」
二重の輪が花のように閉じたり開いたり。
そして中から花の妖精(?)が・・・。

まず最初に「前屈」を練習します。
前屈のときは伸ばした背筋を意識します。
お腹に目線が行くと背中が丸まるので、身体を前に倒しながら、目線は最後まで手の指先の方へ向けておきます。
膝は曲げてもOKです。出来る範囲で脚の裏側を伸ばしましょう。

ここからポーズの説明です。
① 両脚を前方に伸ばした長座の姿勢で座ります。

② 上半身を床に垂直に立てるイメージで背筋を伸ばします。

③ 両腕を前方に伸ばし、息を吸いながら天井に向かって振り上げます。
このとき、胸を斜め上に持ち上げるようにして胸を開きます。(長座のアンテナのポーズ)

④ 伸ばした両腕と上半身のかたちを保ったまま、息を吐きながら上半身を前方に倒します。
まず、太腿の付け根と下腹部をくっつけて、それから脚と上半身の前面の間の隙間を埋めていく感じで前屈していきます。

⑤ 呼吸に合わせて③~④の動きを繰り返します。
吸う息で伸び、吐く息で前に倒れこむイメージで、呼吸を繰り返しながらポーズを深めていきましょう。
ポーズの説明はここまでです。

先生の説明の後は、サポーターさんとの練習時間。


得手不得手がモロに出る前屈ですが、皆さん善戦しています。

 

今度は全員で輪を作ってのポーズに挑戦。

ここからポーズの説明です。
① 二重の輪を作って、長座の姿勢で座ります。

② 両隣の方と手をつなぎます。

③ 息を吸って背骨を伸ばし、つないだ両手を前方~天井へ向かって持ち上げていきます。
胸を斜め上に持ち上げるようにして胸を開き、顔もやや上に向けます。(長座のアンテナのポーズ)

④ 手をつないだまま、息を吐きながら、腕を前に伸ばして前屈します。

⑤ ③と④を繰り返します
ポーズの説明はここまでです。

先生の掛け声に合わせて、二重の花びらを持つ大きな花が開いたり、閉じたり。
繰り返すうちに全員の動きが揃ってくると、まるで本当に生きているかのような迫力のあるポーズに仕上がりました。

そしていよいよ本番。
可憐な花の妖精(?)が姿を現します。

大きく開いた花びらの間から登場した花の妖精。
ポーズを取る花びら役の皆さん、息を吸うところなのに笑い声が(苦笑)。

 

続いてのポーズは「ボートのポーズ」
前回のクラスでも練習したポーズです。
身体全体でVの字(ペアの時はW字)を作ります。
背骨を伸ばし、お腹のしわを伸ばすイメージで上半身を伸ばします。
膝は曲がっていてもOK! できるところまで上げていきましょう。

最初は単独でポーズを練習します。

ここからポーズの説明です。
① マットの中央に体育座りの姿勢で座ります。
後ろに倒れた時、壁に頭をぶつけないような位置で練習しましょう。
② 背骨を伸ばしながら、上半身を少しずつ後ろに倒していきます。
背中を丸めないように注意して、背骨とお腹のしわを伸ばすようなイメージで上半身を伸ばしつつ、バランスを取りながら後ろに倒します。
③ 両足を床から浮かせて持ち上げます。
お尻だけがマットに付いた状態で、後ろに倒した上半身と、前に浮かせた両脚とでバランスを取りながら、すねが床と平行になる位置まで足を上げていきます。
手ですねや膝の裏などを持ってサポートしてOK。
可能であれば、ゆっくり両腕を前方に伸ばして「前へ倣え」のかたちにします。
④ 下腹と胸を、やや前方に突き出すようにします。
⑤ 余裕があれば、さらに両膝を伸ばして足を上に上げていきます。
膝がまっすぐ伸びるところまで上げられたら完璧です!
⑥ 目線はつま足の向こうを見るようにして、笑顔でポーズをキープします。
ポーズの説明はここまでです。

過去、チャレンジド・ヨガに何度か登場したポーズ。
難しいポーズですが、見事なVラインを決めちゃう方も。

 

 

続いて本番。2人組になってのペアヨガのポーズ。
向かい合わせでお互いの足の裏を合わせて持ち上げ、Wのかたちを作ります。

ここからポーズの説明です。
① 隣の人と向かい合わせになり、体育座りの姿勢で座ります。

② 両手を前方に伸ばしてお互いの手首をつかみます。

③ 片足の裏を合わせます。最初は片足ずつで練習しましょう。

④ 息を吸って背筋をのばします。

⑤ 掛け声をかけるなどして互いのタイミングを合わせ、息を吐きながら自分の方に手を引っぱり、背筋を伸ばして上半身を後ろに倒します。

⑥ 互いの引っ張り合う力でバランスを取りながら、合わせた片足を少しずつ上げて行きます。
膝を出来るだけ伸ばし、目線はつま足の向こうへ向けます。
笑顔でポーズをキープしましょう。

⑦ 慣れてきたら、両足を合わせて挑戦しましょう。
ポーズの説明はここまでです。

 

やってみると意外に出来ちゃうこのポーズ。
何故だかしかめっ面をしているのが難しい。
お互いが支えになっているからなのか、不思議と自然に笑ってしまうのです。
そんな笑顔を、カメラは斜め上から捉えていきます。

 

 

今度は「英雄のポーズⅠ」

戦場の最前線に陣取って、勝利の祈りを捧げる英雄。
両脚を前後に開いて踏ん張り、両腕を頭上高く差し上げ胸を開いて、神の加護を祈念します。
背中を反らせることよりも、身体の前面を上方へと伸ばし、胸を開くことを意識しましょう。

最初は一人でやってみましょう。

ここからポーズの説明です。
① マットのやや後ろに立ちます。

② 右足を大きく一歩前に出します

③ 前に踏み出した右足の先は真っ直ぐ正面に向け、後ろに残した左足先は、正面からやや左に開きます。
正面を12時とすれば10時方向のイメージです。

④ 息を吸って、伸ばした両腕を前方へ振り出し、そのまま天井の方へ上げていきます

⑤ 息を吐きながら右膝を曲げ、腰を落とします。

⑥ 後ろ足のかかと~小指をマットに押しつけ、左脚裏全体が伸びるのを感じましょう

⑦ 顔はやや上向きで、首の前面の皮膚を伸ばすイメージで。
ポーズの説明はここまでです。

続いて今度は2人組になってペアヨガのポーズ。

ここからポーズの説明です。
① ペアを組んだ相手と横に並んで立ちます。

② 身体が離れないように、お互いの身体に触れている内側の腕を互いの腰か肩に回して手を掛けます。

③ 内側の脚を揃えて前に出します。

④ 息を吸って、外側の腕を前へ振り出し、そのまま天井へと上げていきます。

⑤ 息を吐きながら、前に出した内側の脚の膝を曲げ、腰を落とします。

⑥ 顔をやや上に向け、首の前面の皮膚を伸ばします。
ポーズの説明はここまでです。

ちょっと照れながらも楽しそうな皆さん。

ポーズのかたちがだいたい呑み込めたところで、いよいよ本番の撮影へ。
全員で大きな輪を作ります。

 

 

中央にカメラをセットして、まずはリハーサル。
腕を上げ、膝を曲げるタイミングを確認します。

 

 

 

 

 

 

 

 

いよいよ本番。撮影開始。

先生の声とサポーターさんの合図を頼りに、ゆっくりと腕を振り上げ、膝を曲げて腰を落とす。

タイミングはぴったり。
輪の中央でカメラがひと回りして、皆さんのちょっと緊張気味な表情を捉えていきます。

 

 

 

 

 

 

続いてのポーズは「飛行機のポーズ」
片足を軸に身体全体を前後に倒したら、両腕の翼を大きく拡げて水平飛行。
雲の間を滑るように飛びながら、眼下に広がる所沢の街をイメージしてみましょう。

単独でポーズを取るときは、以下の手順でやってみましょう。
① 壁に向かって真っすぐに立ち、両手を壁に付けます。壁との間には、肘を軽く曲げても両手が壁に付けられる程度の距離を取ります。

② 足の裏の接地面積を出来るだけ大きくするようなイメージで、足の指をしっかり広げます。
かかと、足指と重心を移動させ、重心が安定する場所を探します。

③ 右脚を伸ばしたまま少しずつ後へ引き、そのまま円を描くように上へと振り上げます。

④ 右脚の動きに合わせて上半身を前に倒します。
頭のてっぺんと右足のかかとを結んだラインがマットと平行になるイメージ。
上体の動きに合わせて、壁についた手も下へずらします。

⑤ 右足のかかとを身体の真後ろに突き出すようにして、右脚の裏側を伸ばします。
上げている脚(この場合は右脚)の方向に骨盤が開き過ぎないように、脚の付け根を内側に回して、骨盤がマットと平行になるように保ちましょう。
軸足(この場合は左脚)は、膝が痛いようなら無理に伸ばそうとせず、楽に身体を支えられる程度に軽く曲げておきましょう。

⑥ 姿勢が安定したら、壁に付いた手をゆっくり離して、翼のように身体の真横へ広げます。
ポーズの説明はここまでです。

前のポーズで輪になっているので、飛行機のポーズはそのまま輪になって行います。

ここからポーズの説明です。
① 皆で輪になって、両隣の方と手を繋ぐか、お互いの身体の後ろに腕を回して、腰~肩の辺りに手を置きます。
手を置く位置は、お互いの身長差に合わせて無理のないところで調整しましょう。

② 足の指をしっかり広げてマットを掴み、重心が安定する場所を探します。

③ 右脚を伸ばしたまま少しずつ後へ引き、そのまま円を描くように上へと振り上げます。

④ 右脚の動きに合わせて上半身を前に倒します。
両隣の方とタイミングを合わせて、バランスを保ちながらゆっくりと上半身を倒していきましょう。

⑤ あごを引き、右足のかかとを突き出すようにして右脚の裏側を伸ばします。
ポーズの説明はここまでです。

まずはリハーサル。
右脚を軽く後ろに引いてスタンバイ。
先生の合図でタイミングを合わせ、一斉に身体を倒します。
やってみると、お互いが支えとなるので意外に安定感があります。

 

続いて本番。

再び先生の合図で飛行機のポーズ。

一度試しているせいか、輪の内側に並んだ皆さんの顔は、さっきよりだいぶリラックスした雰囲気。
あちこちで笑い声も上がります。
そんな皆さんの表情を、斜め下からカメラが捉えていきます。

 

 

 

 

 

 

 

締めは輪になって手を繋いでの「シャバアーサナ(屍のポーズ)」
あらゆるヨガクラスで必ず行われる重要なポーズです。
全身の力を抜いて自ら屍となり、すべてを忘れて「無」になります。
自らの中に絡まりあっていた様々な思いがほぐれて、母なる大地の中へと帰っていきます。

 

今回のBGMは、全盲のピアニスト・生島 唯斗さん(19歳)による生演奏。
曲は「見上げてごらん夜の星を」
皆のささやかな幸せを祈るかのような、柔らかく優しいメロディが、そっと会場内を包み込んでいきます。

今月のアロマは「レモン」
くよくよした心を高揚させる効能、気持ちを切り替えリフレッシュさせる効果があります。

 

 

そして迎える目覚めの時。
曲は変わって「上を向いて歩こう」
身体を揺すってゆっくりと起き上がり、車座になって座ります。
坂本九が雲の上にあると歌った幸せに思いを馳せながら、曲に合わせて大きく手拍子。

 

手拍子に背中を押されるように、ピアノもますます力強くリズミカルな曲調へと変化していきます。
大盛り上がりで締めた、珍しいシャバアーサナの光景なのでした。

 

興奮冷めやらぬ中、安楽座の合掌で終了のご挨拶。

両手を胸の前で合わせて合掌し、静かに呼吸を整えクールダウン。
背筋を伸ばして合掌した手を頭上高く掲げ、再び静かに降ろして合掌の姿勢に戻ります。

だって俺はハッピーだから。
一緒に手を叩こう。天井なんて無いような気がしてるんなら。
だって俺はハッピーだから。
一緒に手を叩こう。この幸せはホンモノだって感じてるんなら。
だって俺はハッピーだから。
一緒に手を叩こう。その幸せに気づいてるんなら。
だって俺はハッピーだから。
一緒に手を叩こう。それがしたかったって感じてるんなら。

最高にHappy♪なヨガクラスでした。


 

 

次回(3月)の開催日は3/22(日)。4月の開催日は4/4(土)です。

お申し込み・お問い合わせは下記までご連絡ください。

NPO法人 日本カルチャーヨガ協会
電話番号:04-2939-8967
チャレンジド・ヨガへのメールはこちら
公式FACEBOOKページもあります。
※お申し込みの際、以下の項目についてお知らせください。
・ お名前
・ 携帯番号
・ メールアドレス
・ 障害の有無
・ 障害の種類(差し支えなければで構いません)

 

※過去のチャレンジド・ヨガの記事はこちら。
★チャレンジド・ヨガ(所沢開催)
2013/8/11 2013/9/8 2013/10/13 2013/11/10 2013/12/8
2014/3/16 2014/4/13 2014/5/18 2014/6/8 2014/7/13(午後) 2014/8/17(午後) 2014/9/21(午後) 2014/10/12(午後) 2014/11/16(午後) 2014/12/21(午後) 2015/1/25(午後)
★視覚障がい者のためのiPad講習会
2014/7/13(午前) 2014/9/21(午前) 2014/11/16(午前) 2015/2/22(午前)
★フェイシャルヨガ+プチプラフィンガーメイク
2014/8/17(午前) 2014/10/12(午前) 2014/12/21(午前) 2015/1/25(午前)

★チャレンジド・ヨガ(福島ヨガプロジェクト)
2014/4/5 2014/8/24

★チャレンジド・ヨガ(「お寺でJAZZ YOGA 2014」)
2014/10/4

★サポーター勉強会
2014/1/19

 

【OSHMAN’Sからのお知らせ。】

人気インストラクターによるフルタイム実演と音声による日本語ガイダンスで、「好きな時に」「自分のペースで」「いつでもどこにいても」YOGAを楽しんで頂けるiPhoneアプリ『Osh Yoga』の追加コンテンツをリリースしました。
無料ですので、iPhoneをお持ちの方は一度使ってみてください。

 

◎iPhoneのボイスオーバー機能(視覚障がい者向けのサポート機能)を使われている方へ。
高平先生に教わった、『OSH YOGA』の動画を再生する方法です。
※事前にAppStoreから『OSH YOGA』アプリをダウンロードしておいて下さいね。

再生のための手順は3つ。

1. OSH YOGAアプリをダブルタップで起動します。
メニューが4つ表示されます。(動画、プレイリスト、SNS、設定の4つです)
2. 右か左フリック(1本指で右から左へ、または左から右へ画面をこする様にするとメニューを次々読み上げます)して、動画と読み上げた所で、ダブルタップ(2回すばやく画面をポンポンとタッチ)して確定します。
次の画面はヨガの動画メニューの一覧画面が表示されます。
3. 右か左フリックで、好みのヨガメニューが読み上げられたら、ダブルタップで確定すると動画が再生されます。
手順の説明はここまでです。

「チャレンジド・ヨガ」~視覚障がい者のためのヨガクラス~2015.2.22開催(午前の部)

2015.02.22

2月22日。季節は雨水。
冷たい雪が春の雨に変わり、大地に潤いを与える頃、と言われていますが、この日の所沢は北風が吹く真冬の寒さ。

そんな中、毎月恒例のチャレンジド・ヨガが開催されました。
この日の予定は、11:30から視覚障がいの方のためのiPad講座があり、午後からいつものヨガクラスが開催されることになっています。

 

まずは午前の部「視覚障がいの方のためのiPad(iPhone)講座」。

今回の参加は13名。サポーターは7名でした。
今回が最後の講習会ということで、講師のお二人も盛りだくさんの内容を用意しているようです。

 

 

最初は操作の基本、フィンガージェスチャー
9/21の講座で練習した基本操作をおさらいします。
詳細はこちら

 

続いては、講師のお二人が良く使うアプリのご紹介。
「いろいろあるけど、結局よく使うのはコレ!」のコーナー。
iPhone/iPad向けのアプリは星の数ほどありますが、講師のお二人が実際に使ってみて、「これは使える!」というのは意外と限られるようです。
※各項目の見出しに、ロービジョンの方向け(画面を拡大、白黒反転して使用する方)の内容には「LV」、ボイスオーバーの音声操作を使用する方向けの内容には「VO」と注記します。

 

1.電話(LV、VO共通)

「iPhone」というくらいですから電話の機能は基本中の基本。
電話帳に登録されていれば、Siriを使って電話を掛けることが出来ます。
※iPadには電話の機能はありません。

「設定」→「一般」の画面で「Siri」の機能をONにすれば、Siriが使えるようになります。


この「設定」アイコンをタップ(ボイスオーバーの場合はダブルタップ)。

 

設定画面の中の「一般」をタップ
(VO:ダブルタップ)。

「Siri」をタップ
(VO:ダブルタップ)。

「Siri」をONに設定。

これでSiriが使えるようになりました。

あとはホームボタンを長押ししてSiriを起動し、例えば「お母さんに電話を掛けてください」と話しかければ、電話帳の中の「お母さん」を探して電話を掛けてくれます。

 

2.メール(LV、VO共通)

電話と同じ要領で、「お母さんにメールを送ってください」と話しかければ、電話帳の中の「お母さん」を探してメールを送ってくれます。
メールのタイトルや本文も、Siriに話しかけた内容をテキストに変換してくれます。
ここで一つ注意が必要なのは、送りたい文面をそのまま読み上げてしまうと、句読点や改行などが入らない文面になってしまうということ。

「お母さん、こんにちは。これはテストメールなので無視してください。じゃあね。」

これをそのまま普通に読んでしまうと、メールの文面は、
「お母さんこんにちはこれはテストメールなので無視してくださいじゃあね」
という、切れ目のないひと繋がりの一文になってしまいます。
そこで、Siriには
「おかあさん てん こんにちは まる かいぎょう かいぎょう これはてすとめーるなのでむししてください まる じゃあね まる」
という具合に、句読点や改行なども一緒に指示することで、晴眼者にも読みやすい文面を作成することが出来ます。

先のように読み上げたとき、メールの本文は以下のように表示されています。
「お母さん、こんにちは。

これはテストメールなので、無視してください。じゃあね。」
これなら晴眼者でも違和感なく読むことが出来ます。

 

3.メモ(LV、VO共通)

メールの作成と同じ要領で、メモアプリにメモを取ることが出来ます。
Siriに「メモを取ってください」と話しかけ、先ほどのメールと同じように文面を作成します。
メモアプリを起動し、先ほど作ったメモを開くことで、取ったメモの内容を後から確認することが出来ます。

 

4.時計(LV)

「大きい時計」というアプリを使うと、iPadの画面いっぱいに時計を表示させることが出来ます。
画面の左下にある設定ボタンをタップすると、デジタル時計とアナログ時計、背景色と文字色の組み合わせを、白黒、黒白、黒黄色の中から選ぶことができます。
参加者の皆さんには見やすい、わかりやすいと大好評でした。

※ダウンロードはこちらから。

 

5.ライト(LV)

iPhone/iPadの背面にある撮影用のフラッシュ。
これを懐中電灯代わりに使うことが出来ます。
通常なら一瞬だけ光らせるフラッシュを点けっぱなしにすることで、ライトとして使います。
使い方は以下の通りです。

iPhone/iPadのホーム画面を下から上へなぞるようにスワイプします。
「コントロールセンター」が表示されます。
左下の「懐中電灯」マークをタップします。
これでライトが点灯します。
ライトを消すときは、もう一度「懐中電灯」マークをタップすると消灯します。

 

6.カメラ(LV、VO共通)

写真を撮るときはもちろん、拡大鏡代わりに使ったりすることもできます。
カメラの起動方法はいくつかありますが、代表的なものをご紹介します。

① ホーム画面の「カメラ」アイコンをタップ
ホーム画面上にある「カメラ」アイコンをタップします。アイコンの位置は変えられるので、位置を覚えておきましょう。
※VO操作では「カメラ」アイコンをダブルタップします

② コントロールセンター右下の「カメラ」アイコンをタップ
iPhone/iPadのホーム画面を下から上へなぞるようにスワイプして、「コントロールセンター」を表示させます。
右下の「カメラ」アイコンをタップします。
こちらはアイコンの位置が変わらないので覚えやすいです。
※VO操作では、ステータスバーにタッチした後で一度指を離し、3本指で上フリックすると、コントロールセンターが表示されます。
その後「カメラ」アイコンをダブルタップします

③ ロック画面右下の「カメラ」アイコンにタッチして上方にスワイプ
ロック画面から1操作でカメラを起動できるので、すぐ使いたい時に便利です。
※VO操作では、「カメラ」アイコンをダブルタップします。

右下の隅に小さなカメラアイコンが。

今度は「内蔵カメラの手軽な活用技」。(LV)
チラシやカタログ、レストランのメニューなど、見たいものを机の上に置いたら、iPhone/iPadのカメラをビデオモードにしてかざしてみましょう。
カメラは本体右上の裏側に付いているので、iPhone/iPadの右上の角の辺りを、見たいものの上にかざします。
※iPhoneの場合、カメラを起動して、画面を右にフリックするとビデオモードになります。
iPadの場合は、カメラを起動した後、画面右下の切り替えスイッチを下にフリックするとビデオモードに切り替わります。
ビデオモードのときはシャッターボタンが赤になります。(写真モードのときは白です。)

これだけでiPhone/iPadを手軽な拡大読書機として活用することが出来ます。
iPhone/iPadを動かして、見たいところにかざすだけなので、直感的に扱えます。
見たいものにカメラを向け、画面に表示させてピンチアウトすれば、対象物を拡大表示することが出来ます。
手元にあるものだけでなく、遠くのものを映して拡大表示することも出来ます。
病院の待合室で順番を知らせるディスプレイを見たい時などに使えますね。

 

写真つながりでもうひとつ。
「スクリーンショット」という機能があります。
今、画面に表示されているものを写真として保存する機能です。
画面イメージを保存する機能なので、よく分からないエラー表示が出たときにスクリーンショットで保存しておいて、あとで分かる人に見せたり、インターネットで見つけた気になる記事をとりあえずメモ代わりに保存したり、というような使い方が出来ます。
ホームボタンと電源ボタンを同時に押すことでスクリーンショットを撮ることが出来ます。

 

7.SafariのReader

iPhoneではSafariの画面左上、iPadでは中央よりの左上(ブックマークの右側)に「リーダー」のマークが表示されている時に利用できる機能です。
※非対応のページもあります。

対応するページには「リーダー表示を
使用できます」のメッセージが。

Safariの画面が文字だけのシンプルな表示になります。
フォントサイズの調整も可能です。
ズームで拡大したり、白黒反転させて更に見やすくすることも出来ますし、voiceoverを起動して全文読みをするにも便利です。

画面左上のリーダーアイコンで画面切替。
その下の大きめの「A」がフォントサイズ切替。
大きなサイズのフォントに切り替わります。

voiceoverを起動していると、対応ページでは「リーダーを使用できます」と読みあげ、マークのあたりを触ると「リーダー」と読み上げてくれますので、そこをダブルタップすると画面が切り替わります。

 

8.Voiceover(音声操作)

iPhone/iPadには「ボイスオーバー(VoiceOver)」という機能が付いています。
これを使うと、画面に表示されている内容や操作方法を読み上げてくれます。

※参考:
〇 ソフトバンクのサポートページ
「ボイスオーバー機能の設定手順」

〇 NPO法人 視覚障害者パソコンアシストネットワーク
「ボイスオーバーを使いこなすために知っておきたいジェスチャー」

〇 品川博之さん作成
「見えなくても使えるiPhone」
ボイスオーバーでの操作解説
※iOS7向けボイスオーバーでのiPhoneの使い方が、項目別にわかりやすくまとめられています。

 

8.画面の色の反転(LV)

写真のネガのように画面を白黒反転させることが出来ます。

「設定」→「一般」→「アクセシビリティ」とタップしていきます。
アクセシビリティの項目から、「色を反転」を選択して「オン」にします。

オンにすると、画面が写真のネガのように変わります。

 

9.ナビ(LV、VO共通)

続いて、視覚障がい者にも使いやすいナビアプリのご紹介。
その名も「こっちナビ」
駅、カフェ、居酒屋、カラオケ、トイレ、コンビニ、ホテル、グルメ、ATM、の9種の施設について、今いる場所の近くにあるかどうかを検索し、あれば距離と方向を教えてくれる、という優れもの。
有料版の「こっちナビ」と、無料版の「こっちナビZERO」がありますが、無料版でも充分使えます。
使い方は以下のとおりです。

1. 「こっちナビZERO」を起動します。

2. 9種類の施設のどれかを選びます。
例えば、「駅」を選んでタップしてみます。
※VO操作の場合は「駅」と読み上げる部分の少し上の「IMG(アイエムジー)」と読み上げる部分をダブルタップします。

3. 最寄りの駅の一覧が近い順に表示されます。
例:「新所沢駅 西武新宿線 543m」

4. 一覧の中から行きたい駅を選んでタップします。
※VO操作の場合は行きたい駅を選んでダブルタップします。
駅の方向に向かって画面全体に矢印が流れ始め、画面下部に駅までの距離が表示されます。

5. 目的地の方向にiPad/iPhoneの先端が向くと振動して知らせてくれます。
また、目的地までの距離が表示されるので、目的地へ近づいているかを確認することができます。
これなら道に迷った時でも安心ですね。

※詳しくはこちら

 

 

10.  LINE (LV、VO共通)

LINEには「ボイスメッセージ」という機能があるのをご存知でしょうか。
最長3分間のメッセージを録音して、相手に送ることができるというものです。
講師のお二人もよく使うという、声でメッセージを送る方法をご紹介します。

 

使い方は以下の通りです。
1. LINEを起動します。

2. メッセージを送りたい相手を選びます。

3. トーク画面の左下隅にある「+」のマークをタップします。
※VO操作では「添付メニューボタン」と読み上げる部分をダブルタップで決定します。

4. マイクのマークの描かれた「音声メッセージ」ボタンをタップします。
※VO操作では「ボイスメッセージ」と読み上げる部分をダブルタップします。

5. 画面中央下にある、マイクのマークが描かれた大きな丸いボタンを押し続けます。
押し続けている間は最大3分間、録音中になります。
※VO操作の場合は、「ボイススピーカーボタン」と読み上げる部分を、2回目のタップの時にホールドして押し続けると録音し始めます。

6. 録音状態のまま、メッセージを話します。

7. 指を離すとメッセージが送信されます。
受信側では、音声メッセージを表すアイコンと再生ボタンが表示されます。
再生ボタンをタップすると、受信した音声メッセージを聞くことができます。
同様のアイコンとボタンは送信側にも表示されているので、送信側でも送った音声メッセージを聞くことができます。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

11.  電卓(LV、VO共通)

iPhoneは電卓としても使えます。(iPadには搭載されていない機能です)
飲み代を割り勘にするときなど、暗算するにはちょっと難しいけれど、手早く計算を済ませたい、という時に便利ですね。

1. 「コントロールセンター」の「電卓」アイコンをタップ。
iPhoneのホーム画面を下から上へなぞるようにスワイプして、「コントロールセンター」を表示させます。
2. 一番下に4つ並んでいるアイコンのうち、右から2番目の「電卓」アイコンをタップします。

※VO操作では、ステータスバーにタッチした後で一度指を離し、3本指で上フリックすると、コントロールセンターが表示されます。
その後「電卓」アイコンをダブルタップします。

 

 

最後に、iPad/iPhoneに関してサポートをしてくれる企業・団体をご紹介。

〇 サピエ iPhone丸わかりガイド
「サピエ」は、視覚障害者を始め、目で文字を読むことが困難な方々に対して、さまざまな情報を点字、音声データで提供するネットワークです。(会員制)
「サピエ」は日本点字図書館がシステムを管理し、全国視覚障害者情報提供施設協会が「運営」を行っています。
詳しくはこちら

〇 Apple Accessibility メーリングリスト
Apple Accessibility (通称 aa) メーリングリストでは、 Apple(アップル)製品のAccessibility(アクセシビリティ)に関する情報交換が行われています。
参加資格なし、登録無料です。
詳しくはこちら

〇 品川博之さん作成「見えなくても使えるiPhone」
ボイスオーバーでの操作解説
※iOS7向けボイスオーバーでのiPhoneの使い方が、項目別にわかりやすくまとめられています。
詳しくはこちら

〇 赤松一弘さん「リモートIT講座 BJoin(ビージョイン)」
BJoinは、視覚障がい者を対象とした、在宅で受講できるパソコン講座です。
受講時間は30分刻み(最大120分)で選べて、料金のほうは30分400円からとリーズナブル。そのうえ最初の120分は、お試し講座として無料で受講することが出来ます。
当面はWindowsパソコンが対象ですが、将来的にはスマートフォンなどのIT機器全般に対応していく予定とのことです。
詳しくはこちら

 

 

講習会も今回が最後ということで、講師のお二人にコメントを頂きました。

佐々木 彩奈さん(ボイスオーバー担当)
iPadやiPhoneは、少しのコツと練習で、生活での便利を実感できる道具として注目されています。
私自身、こういった形でのインストラクターという経験は初めてで、毎回貴重な時間を過ごさせていただきました。
興味を持ってご参加頂いた皆さんに感謝です。

中 理恵奈さん(ロービジョン担当)
ご縁のあった皆さま、1年間、本当にありがとうございました。
レクチャーする側に立つのは初めての経験で、至らない点ばかりで申し訳ないと同時に、皆さまに支えられて終えることができ、感謝しています。
日常の不便さをサポートするためのひとつの手段として、iPhoneやiPadの活用があることをお伝えできていれば幸いです。
貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。

 

お二人とも、長期間にわたっての講師役、お疲れ様でした。
毎回の講習の内容を考え準備するには、並大抵でないご苦労があったことでしょう。
お二人が企画した講習の内容をご紹介してきたこのブログも、何かのお役に立てていれば幸いこれに過ぎるものはありません。

ありがとうございました。

 

この後、休憩を挟んで午後の「チャレンジド・ヨガ」へ続きます。