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【保存版】男女共にこれで解決! 元日本代表ライフセーバーが教えるスイムグッズ&スイムウェアの選び方【スイムウェア編】

2018.08.01

プールや海に限らず、水泳をする際にはマストで必要となるスイムウェア。 ここで言うスイムウェアとは、夏の海辺やプールで遊ぶ際に着るビキニとは異なり、”実際に泳ぐ“ことを前提としたもの。競技用からフィットネスに向いているものまで、用途、泳ぎ方により様々なタイプが揃っているので、売り場で迷わないよう選び方のポイントを教えてもらいました。

教えてくれたのは、前回記事(http://www.oshmans.co.jp/play/article/29)でスイムキャップやスイムゴーグルの選び方を教えてくれた中曽根さん。ぜひスイムウェア選びの参考にしてください。

教えてくれたのはこの人!

オッシュマンズ スイムウェア、スイムギア担当スタッフ

中曽根麻世さん

高校卒業後、九十九里を拠点にライフセーバーとして活動。ライフセービング競技では全日本代表にも選ばれ、2005〜2007年には全日本選手権のアイアンウーマンで優勝。世界大会ではオーシャンウーマンで9位に入るなど、輝かしい実績をもつ元アスリート。現在は2児の子育てをしながら、趣味のトライアスロン再開に向けて準備中。長い水泳競技歴から自身でも様々な水着、ギアを使用してきており、その経験をふまえながら教えてくれるだけに説得力抜群。お客さんやスタッフからの信頼も厚い。

【Men’s編】スイムウェアの種類と特徴

コンペティションタイプ

「競泳など、タイムを競うレース用に作られたものがコンペティションタイプです。生地に流水抵抗が少なくなる加工が施され、さらに体を締め付けるような、かなりタイトなフィット感であることが特徴です。これには理由があり、泳いでいる時に水が水着のなかに入ってしまうと抵抗になってしまうため。慣れていない人が穿くとキツく感じるかもしれませんが、基本的に穿けていれば大丈夫。できる限りぴったりとしたサイズを選ぶことをおすすめしています」

「もう一つ、コンペティションタイプで重要となるのが、FINAマーク。公式大会に出場する際は、不正を防止する目的で、このFINA(国際水泳連盟)に承認された水着でなければいけません。ヒップ部分に画像のようなラベルがついていますので、公式大会に出場予定のあるスイマーは確認しておくと良いと思います。ちなみに水着だけでなく、ゴーグルやキャップもFINA公認モデルでないと公式大会に出場することはできません」

ボクサーショーツタイプ

「上記で説明したFINAマークがついていない、ボクサータイプの水着がボクサーショーツになります。丈の長さ、デザインも豊富に揃っているので選択肢も豊富。コンペティションほどではありませんが、適度なフィット感があり、泳ぎやすさもしっかりと高められているのが特徴です。最近はポリエステルのみで作ることで耐久性を高めたタイプなども人気があります。大会などに出るほどではないけど、ある程度しっかりと泳ぎたい人におすすめするタイプです」

「ボクサーショーツタイプでは、インナーの有無を確認しておいたほうが良いと思います。最近ではインナー付きのものが多いですが、なかには付いていないものもあります。ただ、付いていないものでも透けることはないので、絶対にないとダメというものではありません。このあたりは好みの問題になります」

ルーズショーツタイプ

「一般的なショーツのようなカジュアルさを備え、気軽に穿けるのがこのルーズショーツです。ぴったりとした水着を穿くのに抵抗がある人にはこのタイプをおすすめしています。最近ではこのショーツを穿いてジムでトレーニングして、そのままジムのプールに入るという使い方をしている人もいます。ただ、やはり水の抵抗は多いので、水中ウォーキング程度であれば問題ありませんが、しっかりと泳ぎたいという人には向きません」

サイズの選び方について

「実際に店頭で試着する際は、一般的なボトムと同じように、まずはウエストの表記を見て自分のウエスト合っているものから穿いていきましょう。そこから足の太さなどに応じてサイズを調整していくのが良いと思います。ルーズショーツ以外の全てのタイプは、ちょっとキツいくらいがちょうど良いサイズ。水に入ると水を吸って少し伸びてしまうことも考慮し、できる限りフィットさせて穿きましょう。ちょっとゆとりのあるサイズだと水が入ってしまい、抵抗になってしまうことがあります」

お手入れ方法、買い替えのタイミングについて

「どのタイプも、洗剤や柔軟剤は使わず水道水で水洗いが基本になります。水着は着ることで伸びてきてしまうので、生地に伸縮性がなくなってしまうと買い替えのサイン。お尻の部分などは着用を繰り返すうちに生地が薄くなってしまうこともあるので、そうなると買い替えたほうが良いと思います」

【Women’s編】スイムウェアの種類と特徴

コンペティションタイプ

「メンズ同様、競泳などタイムを競うレース用に作られているのがコンペティションタイプになります。撥水性のある生地を使い、身体にぴったりとフィットさせることで流水抵抗を少なくしているのが特徴です。レッグスーツタイプとVカットタイプがありますが、最近ではなるべく生地で皮膚を覆ったほうが浮力が増し、タイムが伸びると考えているため、大会などではレッグスーツタイプが主流になっています。胸パッドは付けられるようになっていますが、レースに出る人は付けない人がほとんどです」

「公式大会に出場する予定のある方は、メンズ同様FINAマークの有無を念のためチェックしておきましょう。FINA(国際水泳連盟)に承認された水着でなければ、公式大会に出場できません」

フィットネスタイプ

「FINAマークがついていない、水泳用の水着がフィットネスタイプになります。ジムのプールや市営プールなどで、フィットネス目的で泳ぐ方にはこのタイプをおすすめしています。バリエーションも豊富に揃っており、大きく分けるとワンピースタイプとセパレートタイプに分かれます。ワンピースタイプはタイプは生地が1枚なので抵抗が少なく泳ぎやすいのがポイントですが、体型が分かりやすいのがデメリットになります。写真左のようなレッグスーツタイプは、露出をあまりしたく人にもおすすめしています」

「上下が別になったセパレートタイプも人気です。泳ぎやすさはワンピースタイプには劣りますが、ある程度体型がカバーできるのがメリットです。また、写真のように前ファスナーになっているものは着脱がしやすいのもポイントになります」

コンボタイプ

「他とはちょっと異なり、オッシュマンズならではの水着がこのコンボタイプになります。水泳用の水着は上下セット売りがほとんどですが、オッシュマンズでメーカーさんに別注をかけて、上下とも単品で購入できるようしたものです。一番のメリットとしては、その人の体型に合ったものをチョイスできること。人によって胸が大きかったり、お尻が大きかったりと体型が異なりますが、上下別にすることで、より自分の体型に合ったものを着用できます。毎シーズン《TYR(ティア)》と《ARENA(アリーナ)》といったマルチスポーツで人気のあるブランドに別注しており、トライアスロンやライフセービングといった競技のほか、最近流行しているSUPなど様々なスポーツに使って頂けると思います」

サイズの選び方について

「試着の際は、一般的なウェアと同じようにSやMなどのサイズを選び、身長の大小などで調整していきます。基本的に、流水抵抗をなるべく少なくするため、少しキツさを感じるくらいピッタリとしたサイズをおすすめしています。それでもキツいのが気になるようであれば、なるべくサイズを変更せず、柔らかい生地を使っているものに変更するのが良いと思います。メーカーによって使われている生地も違い、フィット感も異なるので、必ず試着してから購入するようにしましょう」

お手入れ方法、買い替えのタイミングについて

「これもメンズ同様ですが、洗剤や柔軟剤は使わず水道水で水洗いが基本になります。生地に伸縮性がなくなってしまったり、部分的に生地が薄くなってしまったら買い替えのサイン。特にお尻の部分は伸縮を繰り返すことで生地が薄くなりやすいので注意しましょう」

まとめ

海などの外遊びで着る水着とは考え方が異なり、目的に応じて適切な水着を選ぶことが重要。特に流水抵抗は泳ぎやすさに直結する部分なので、ある程度本気で泳ぎたい人は考慮するようにしましょう。サイズもなるべくピッタリとしたものを選ぶようにしましょう。ぜひ、水着選びの参考にして頂けたらと思います。


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