2020 christmas blog 「天は見捨てても、私は私を見捨てない」

「天は我々を見捨てたらしいっ！」

映画化もされた悲劇の有名な一文である。

あの日、私は心の中でこの台詞を幾度となく叫んだ。

本題に移る前に、少し私の話をさせて欲しい。

遡ること今年の2月。私は兼ねてより訪れたいと思っていた北海道・網走へ旅に出た。それもあえて厳冬期の2月に。

旅の話をした多くの方から同じご意見を頂いた。

「なにもそんな寒い時期に行かなくても・・・」

言いたいことは重々承知している。だが、旅とは観光名所だけなのだろうか。それともご当地グルメか。はたまた温泉や宿泊施設だけか。もちろん否定はしない。

過去にうどんを食べるためだけに香川へ訪れたこともある。本場の讃岐うどんマジ美味い。

しかし、私は思うのだ。現地の生活を肌で体感すること、つまり本気の北海道に真正面からぶつかることこそが本当の旅なのではないかと。

オフシーズンの南の島に行きたいと思うか？それと同じだ。極寒の時期に行ってこそ北海道の醍醐味を味わえるというものである。

当然、私は入念な防寒対策を施した。

とは言っても、１泊の旅のために新たに買い足すのではなく、なるべく持ち合わせで済ませることにした。

アウターにはNANGAのAURORA DOWNをチョイス。暖かく防水なので安心。コレ本当におすすめ。

シューズは防水ブーツ。あとは衣服を重ねることで乗り切る作戦だ。この辺りは長いオッシュマンズ歴のお陰で、何とか戦える装備が整っていた。

網走 VS 私

私は期待に胸を膨らませていたが、現実とは常に非情なものである。

皆様にも先人の教訓として憶えていてほしい。

本気になった真冬の北海道・網走は洒落にならないほど寒い。

爪先からてっぺんまでの防寒対策を決して忘れてはいけない。

北海道をナメるな。

そして俺の屍を超えてゆけ。

マイナス17℃の強風が吹き荒れるの中、たった750m先の寿司屋へ向かう道中、近代文明のないところなら遭難状態しているのではないかという状況。私は声にならない声で叫んだ。

「天は我々を見捨てたらしいっ！」

必死の思いで辿り着いた寿司屋の大将がこう言うのだ。

「冬は流氷のせいで漁に出れないから、魚が美味くねーんだよ！ガハハハ！」

「天は我々を見捨てたらしいっ！」

楽しみにしていた博物館網走監獄ではガイドの親父が寒風吹きすさぶ中、1年半しか収監されていない「昭和の脱獄王」について、なぜか30分にもわたって彼の生涯を熱く語ったせいで、最も防寒対策の甘かった足先の感覚がない。靴下を重ねるにも限界があるよね。

「天は我々を見捨てたらしいっ！」

本気になった北海道・網走は甘い考えで訪ずれた私を容赦なく叩きの召したのだった。

完敗である。日本全国を旅してきたが、ここまで完膚なきまでにヤラれたのは記憶にない。

それは今も苦い思い出として鮮明に心に刻み込まれている。

しかし、あれから数ヶ月が過ぎ、私は今シーズンも北海道へ向かう計画を立てている。

そう、漢たるもの負けたままでは終われないのだ。

ところで、久しぶりにブログを執筆したので思いの外、熱く語ってしまったのだが、このブログのテーマは何だったのだろうか。

そうだ、クリスマスに欲しい、もしくはオススメの商品をご紹介するブログだった。そろそろ本題に移ろう。

サンタさんお願いします！

The North Faceの「Nuptse Bootie WP VI Short」ください！

テックプルーフ™防水メンブレンをアッパーに使用してるから雨でも雪でも大丈夫で！

サーモライト®エコメイドインサレーションが詰まってるから軽く暖かくて！

ソールはビブラム®アイストレックだから滑りにくい！

私に必要なのはこれです！

THE NORTH FACE Nuptse Bootie WP VI Short 

お願いします！良い子にしますから！（先日40歳になりました）