SHOES

スタッフのレビューあり! 進化を続ける《asics》ランシューの代名詞〈GEL-KAYANO 26〉と〈GT-2000〉に再注目

2020.02.04

最近、何かと話題にあがることが多いランニングシューズ。世界的なブランドが膨大な研究開発費をかけ、最新のテクノロジーを追い求めながら、これまでに凄まじい進化を遂げてきました。タイムを追い求めるランナーにとっては、どのシューズを履くのかが最大の関心ごとになっています。

様々なシューズがあるなかで、《asics(アシックス)》の名作ランシューといえば〈GEL-KAYANO〉と〈GT-2000〉。多くのベテランランナーたちも初心者におすすめする1足として真っ先にその名を挙げるだけあり、全体的にバランスが良く、良い意味でクセのない仕上がりが魅力となります。

これまでに何度もアップデートされ進化を遂げていますが、今回、昨年大幅なリニューアルが行われた、最新作となる〈GEL-KAYANO 26〉と〈GT-2000 8〉をご紹介します。

抜群の知名度、信頼性を誇るGEL-KAYANOシリーズ26代目モデル

初心者から上級者まで、長い年月にわたりランナーたちの支持を集め続けている〈GEL-KAYANO(ゲルカヤノ)〉。その名からも分かるように、前足部とかかと部に同社の看板素材であるGELを内蔵することで、衝撃緩衝性を高めているのが最大の特徴。1993年の登場以来、様々なアップデートが施されながら進化を続けているシリーズだ。安定性、快適性、反発性、サポート性の全てをバランスよく備え、マラソンエントリーからレースまで使える汎用性の高さにも定評がある。

アシックスの技術を結集した最新作

まず目を引くのが、独自形状の大型ヴィジブルGEL。着地の際に、より効果的な変形を促すための凹凸やカッティングを施し、これにより優れた衝撃緩衝性を発揮。GELをたんまりと搭載しているため、他モデルに比べてクッション性も高い。

ミッドソールには軽量なFLYTEFOAM PROPELを採用することで、スムーズなライティングを実現。優れた反発性により、ロングランもしっかりとサポートしてくれる。さらに中足部には走行安定性を高めるDYNAMIC DUOMAXを内蔵することで、内側への倒れこみ(プロネーション)をしっかりと抑制してくれる。

今作ではヒールのカウンターカップを外側に配置し、走行時のブレを軽減。旧モデルは踵のフィット感がいまいち良くないという声もあったが、今先はフィット性が高く、とってもしっかりとした足入れ感。着地の動きに沿った、安定した体重移動を実現してくれる。

ソールには着地から蹴り出しまで、自然な重心移動に導いてくれる独自のガイダンスラインテクノロジーを搭載。これにより自然な足運びと安定したストライドをサポートしてくれる。

アッパーは通気性と軽さを両立したニットアッパーを採用。重量は26cmサイズの片足で約330g。

GEL-KAYANO 26をスタッフが実際に履いてみた!

色々と説明したものの、で、結局のところ履いてみてどうなの!? という声が聞こえてきそうなので、スタッフがインプレッションを敢行。こちらもぜひご参考に。

【試した人】オッシュマンズ・オンラインスタッフ

平日は帰宅ランをベースに、週末はトレイルラン、週3~4日のランを楽しむ。月間走行距離は150km程度。

着用サイズ:9インチ

フィールド:オフィスto皇居1round

走行距離:約6.5km

ペース:6‘45“

-安心、安全を形にしたようなシューズ! バランスの良さに磨きがかかった印象です-

「これまでに旧モデルも含め、何度も履いたことのあるGEL-KAYANOシリーズ。まず足入れ感ですが、ニットアッパーがとても心地よく、ストレスを感じさせません。私は普段9~9.5インチを履いて(アルトラ、NIKE、on)いますが、それらに比べると少しゆったりとした印象。8.5インチでも良かったかも。実際にオフィスから皇居までの約6.5kmで走ってみましたが、良い意味でクセが無く、違和感を感じることも全くありませんでした。シューズ全体のバランスが良いということに尽きると思います。路面からの突き上げを感じませんし、流行りの「厚底シューズ」にみられるようなフワフワした感じもありません。

かかとのホールドも良く、安定感が高いのはとってもよかったですね(コレ結構大事)。キロ5程度にスピードを上げても、安定感の高さは変わりませんでした。まさに、安心、安全を形にしたようなシューズです。ただ、普段かなり軽めのシューズを愛用しているので、若干重く感じました。このあたりは好みが分かれるところですね。ランニングのファーストシューズとしてはもちろん、LSD、スピードトレーニングにも十分活躍してくれることは間違いありません。最近は厚底ばかりが目立つランニングシューズですが、ある程度履く人を選びます。その点GEL-KAYANOはクセがなく、レベルを問わず安心しておススメできる1足だと改めて思いました」

8代目となりさらに成熟した〈GT-2000〉も見逃せない

GEL-KAYANO同様、ロングセラーを続けるasicsが誇るランシューがこの〈GT-2000〉シリーズ。昨年大幅なリニューアルが行われ、今作で8代目に。初心者におすすめする1足として、ゲルカヤノ同様にその名があがる名作中の名作だ。前モデルからアッパーだけでなくソールの作りも変更され、より履きやすくなっている。

初心者用ということもあり、様々な機能が施されているのがポイント。GELは踏みつけ部と踵部にたっぷりと搭載され、ソールは自然な重心移動に導いてくれる、独自のガイダンスラインテクノロジーを搭載。ヒールカウンターは内蔵タイプで硬く、しっかりとした作りに。アッパー素材はエンジニアードメッシュ。サポートが必要な箇所は強度が高く作られている。

GEL-KAYANOとGT-2000の違いとは!?

初心者向けとして真っ先にその名が挙がるGEL-KAYANOとGT-2000シリーズだが、ではどっちを履けば良いの!? と思っている人も多いはず。価格的には、GEL-KAYANOのほうが少し高くなっている。実際に履いてみても、なかなかその違いを明確に感じることは難しいかもしれないが、クッション性や安定感はやはりGEL-KAYANOのほうが優れており、逆に軽量性で言えばGT-2000。このことから考えると、GEL-KAYANOのほうがより初心者向けで、GT-2000は初心者〜上級者ランナー向けと言えそう。もちろん、どちらも安定感、安心感共にとても良いだけに、スペックをあまり気にし過ぎず、単純に自分の走り方に合ったほうをチョイスするのが良さそうだ。

asicsのなかでも特に初心者におすすめしたい〈GEL-KAYANO 26〉と〈GT-2000 8〉。様々なランシューがあるが、やはりレベルを問わず、一番安心しておすすめできるのはこの2足。ぜひ一度足を入れてみることをおすすめしたい。


PROFILE
大江山真哉

大江山真哉

担当 … SHOES
OSHMAN'S歴 … 13年
好きなスポーツ…ランニング、トレイルラン、ハイキング、スノーボード

世界中にある良いモノ、オッシュマンズでしかできないコトを探して皆さまにご提案していきます!