SHOES

オッシュマンズスタッフによる最速レビューもあり! 《ON》待望のニューモデル〈Cloud Swift〉にフォーカス

2019.03.04

これまでのランニングシューズにはない見た目と、至高の履き心地によるアンバランスさも受け、多くのファンを獲得してきたスウェーデン発のランニングブランド《ON(オン)》。数あるラインナップのなかでも、大半の売り上げを占めるのが〈Cloudk(クラウド)〉というモデルだが、今春、待望のニューモデルとなる〈Cloud Swift(クラウド スウィフト)〉がお目見えしたのでご紹介したい!。

オッシュマンズスタッフが早速この1足を履いて、レビューも行ったのでそちらもぜひチェックを!

新開発のミッドソールを搭載し、さらなる高みへと到着

今回、一斉発売が開始された〈Cloud Swift〉。従来品との違いといえば、「HELION(ヘリオン)」という新開発のミッドソール素材を搭載したことが全てと言っても過言ではない。 同ブランドが「全てのベストを組み合わせたフォーム」と語るように、軽量性、耐久性、反発性、温度耐性といったランニングという複雑に関連しある多角的な要素を、バランスよく高いレベルで克服。まさにスーパーフォームと呼ぶにふさわしいこのHELIONを搭載することで、ONのシューズがさらに一つ上の段階へと押し上げられたのだ。

ONならではの足入れ感の良さもさらに向上

足を入れた瞬間に感じる足入れ感の良さは同ブランドの特徴の一つではあるが、今回はさらに向上。お馴じみのエンジニアードメッシュアッパーは硬い補強材で固められておらず、前足部に直接シューレースを通さないことで足の自由な動きを確保。それでいてしっかりとホールド感があるのは、サイドに別パーツで施されたサドルパーツによるもの。これによりフィット感を損なうことなく。快適な足入れ感を実現しているのだ。デザインもワントーンで統一され、洗練された印象に。カラーはメンズがデニム/ミッドナイト(写真左)、ラスト/ロック(写真右)の展開。

レディースはグレーシャー/ホワイト(写真左)とティール/ストームの2カラーで展開。

オッシュマンズスタッフが早速インプレッションを実行!

今回、数々のランニングシューズに足をいれてきたオッシュマンズスタッフが、早速〈Cloud Swift〉を履いて走ってみた。実際に走ってどう感じたか、ぜひご参考に!

【スタッフA  DATA】

身長:178cm  体重:71kg

典型的なヒールストライク&O脚のファンランナー。週2 〜3回、6’00/kmくらいで10〜15km、月間で100〜130kmくらい走る。シューズは普段、クッション&スタビリティーモデルを愛用。

〈レビュー〉

まずは1回目、感覚を確かめたくて、6’45/kmで15km程度を走ってみました。まず感じたことは、「軽さ」と「跳ねる」感覚。ONの他モデルと比べて走りだしのキャタピラー感がなく、5歩目にはバタつきを感じず走行できたことは、今までと違った感覚でした。ただ、少し「跳ねる」ような感覚があり、この感覚がこのペースには合わないかな!? という印象が残りました。

2回目は少しペースをあげ、5’30/kmで10km弱を走ってみました。このペースだとこの「跳ねる」感覚が心地よく、足抜け感が良いのでテンポよくリズミカルに走ることができ、ついつい実力以上のペースに上げたい気分に。私は骨太なので 踵まわりが若干浅く感じましたが、逆に前足部はニットアッパーが程よい伸縮性を発揮してくれ、ストレスなく走り終えることができました。

【スタッフB DATA】

身長:172cm  体重:65kg

平日は帰宅ランをベースに、週末はトレイルラン、週3~4日のランを楽しむ。月間走行距離は150km程度。ベアフットから厚底まで履きこなすフォアフットランナー。

〈レビュー〉

私も、2回の通勤ランで使用させていただきました。普段はトゥーボックスにゆとりのある、ALTRA(アルトラ)を使用しているので、足入れの感じが不安でしたが、エンジニアードメッシュのソフトな履き心地が気持ちよく、全くストレスを感じませんでした。走った第1印象は、とにかくクセがない、ということ。新開発のミッドソールはやや硬めの印象で、着地から気持ちよく前へ足を運んでくれます。また、ソール内に入っている「SPEED BOARD」と呼ばれるシャンクがつま先からかかとまで均一なフレックスを生み出すこともその要因かもしれません。6’00”/kmくらいのペースから少しづつペースを上げていきましたが、遅いペースよりも、5’30”以上の早めのペースで走ったほうがシューズの性能を感じ、気持ちよく走れたような気がします。普段、GARMINのランニングウォッチを使用していますが、2回のランをデータで確認してみました。今回のテストライド前のデータと大きく違った点が、赤いアンダーラインを引いた「平均接地時間」でした。これはランニング中の足の接地時間をミリ秒(1000分の1秒)で表した数値です。同じコースをほぼ同タイムで走った時の過去のデータを見ると、この数値は概ね200ms~210ms。明らかに2回のランの接地時間が短いのが分かります。シューズの性能が素早く足を前へ運んでくれたことが分かります。あくまで個人的な感想ですが、LSDなどの、ゆっくりとしたランニングというよりは、レースや少しスピードを意識したトレーニングにおススメしたいモデルだと感じました。

暖かい春が訪れ、ランニング熱もさらに高まるこれからの時期。足元の相棒に、ぜひ《ON》のニューモデルをチョイスしてみてはいかがだろう。きっとパフォーマンスがあがり、ランニングモチベーションも高めてくれるはず!


PROFILE
中込 敦志

中込 敦志

担当 … SHOES
OSHMAN'S 歴 … 16年
好きなもの … 家のクローゼットや下駄箱にある愛用品の数々。
好きなスポーツ … OSHMAM`Sで準備できるスポーツ全部。ただし踊れません。

これまでOSHMAN`Sで培ってきた【BORDERLESS】な目線で品定めしたアイテムを提案していきます!