WOMEN'S WEAR

名作と言われるのにはワケがある! 改めて手に取りたい《SAINT JAMES》のウエッソン

2020.02.28

春先に街を歩いていると、年代、性別問わず、着ている人を必ずと言っていいほど見かける《SAINT JAMES》のカットソー〈ウエッソン〉。流行関係なく、もはや永遠のスタンダードと言えるほど完成された名作です。

セントジェームスの誕生は1889年。実に1世紀以上の歴史をもつ由緒正しきフレンチ・ブランドということは、タグを見ても分かります。当時、荒波を航海する船乗り、漁師たちにとって、雨風から身を守ってくれる暖かくて丈夫なセーターは必需品でした。

視界の悪い海上でも見分けがつけやすいよう、赤・青・白のトリコロールやボーダー模様はマリンセーターの原型となり、今でもその名残を残しています。特にフランス・バスク地方に住む漁師たちが仕事着としていたバスクシャツがウエッソンの原点。ちなみに無地は船長、ボーダーは船員用と区別されていたそう。

永遠のスタンダード〈ウエッソン〉の特徴をチェック

まず大きな特徴となるのが頑丈な生地。コットン100%の肉厚な生地は目がしっかりと詰まっており、洗濯機でガシガシ洗ってもヘタれることがありません。船乗りたちの仕事着にルーツを持つアイテムらしさがこのあたりに現れています。最初数回洗濯をすると若干縮みますが、着込んでいくことで風合いがでて身体に馴染んでいきます。サイズはワンサイズ上を選ぶことをおすすめします。

バスクシャツの象徴的なディテールの一つであるボートネック。左右に大きく開いた浅い衿ぐりが特徴で、これも船乗りたちが濡れた状態でも脱ぎ着しやすいように作られていたものがルーツ。カジュアルになり過ぎない絶妙な開き具合なので、1枚はもちろんシャツとも合わせやすく、人気の理由の一つになっています。

品の良さを感じさせる絶妙なシルエットも人気の理由。絶妙な着丈、袖丈により少しシュッとしたイメージで、重ね着もしやすくなっています。

大定番のボーダーと、隠れた人気の無地どっちを選ぶ!?

ウエッソンといえばボーダー柄。カジュアル過ぎず、大人っぽ過ぎず、どんなスタイルにも馴染む大定番です。今季は定番カラーに加え、新色のホワイト×ベージュ(写真右)と、ホワイト×レモンイエロー(写真右2)が登場。カラー違いで何枚でも欲しくなりそう。

意外と知られていませんが、無地もずっとラインナップされている隠れた人気品。完成されたシルエット、作りの良さによりベースとして重宝されています。こちらも今季は定番カラーに加え、新色のライトブラウン(写真右)とブルー(写真右2)が登場。1枚持っておいて間違いのないアイテムです。

永遠の定番として、時代、流行関係なく色褪せないセントジェームスのウエッソン 。まだ袖を通したことがない人は、ぜひ一度は袖を通してみることをおすすめします!


PROFILE
森井雅彦

森井雅彦

担当 … SURF
OSHMAN'S 歴 … 21年
好きなもの … デザインが美しくてシンプルなモノ
好きなスポーツ … サーフィン

幼いころから海の側に暮らしていたので、サーフィンはもちろん海で過ごす時間が大好きです。その心地よさ、楽しさを商品を通じて皆さんに伝えていきたいです。